僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



……夢に見た永遠は断ち切れたまま。過ちは深く埋められたまま。凪は今、どこに向かってるんだろう。


ちゃんと凪が望む未来に向かって行けているのかな。


それが本心でなくても、歯を食い縛って耐えなければいけない凪の道は……途中に落とし穴があったりしないかな。


「……ずっと、いるよ。凪が望むまで、ずっと」


そう言って凪を包む腕に力を込めると、凪は俺の胸に顔を埋めた。


俺は、俺の腕の中でしか弱みを見せられない凪を救えるのなら、なんだってするよ。


なんだってする。

それがいかに愚かで、誰かにバカにされたって、この世で凪を救えるのが俺だけだとするなら、どんなことでもやり遂げる。


救えないのなら、共に生きる。凪が俺を求め続ける限り、変わることはないんだ。


この世でいちばん、大切な人。
この世でいちばん、守りたい人。


……凪。その名の通り、いつか風がやんで、穏やかになれる日が。穏やかな朝を迎えられる日が、きっと来る。


俺はその日が来るまで、凪のそばにいるよ。


凪にとって愛しくて憎い“彼”を忘れることが、どれだけ困難だとしても。



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