「今日、男子は休みなんだよ」
「っつーわけで、俺らと遊びに行かへーん!?」
そこでそう来るのか。うまいな、遊志先輩……。
無駄に感心しながら、パチンと携帯を閉じる。
「行きません」
笑顔を向けると、遊志先輩は大袈裟に大雅先輩の肩を掴んでもたれかかった。
「フラレてもうた……慰めて大雅」
「引っつかないでウザイから」
「ヒッド! グレたる!」
……このふたり仲いいのかな? 見た目真逆だけど、大雅先輩の雰囲気がいつもと違う気がする。
リラックス?してるっていうか。素だよね、たぶん。
「遊志先輩ってパピヨンみたい」
「でぇぇ!? 犬!? 犬扱いされる意味が分からへんっ」
遊志先輩はなんか、餌与えられてぶんぶん尻尾回してる犬みたいなんだよなぁ……。なんて言っていいのか悪いのか。
「アカン、俺完全にアホやと思われとる……慰めて大雅。心の底からそっと包み込むように」
「遊志のそういうとこ、本当にウザキモイ」
「あははっ! なんか分かる!」
「凪ちゃ〜ん? 俺一応先輩なんに、この扱いはそろそろ泣いてまうで〜」
泣き真似をする遊志先輩に笑っていると、手に持っていた携帯が揺れた。
ぎゃっ! 忘れてた!



