僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「今日、男子は休みなんだよ」

「っつーわけで、俺らと遊びに行かへーん!?」


そこでそう来るのか。うまいな、遊志先輩……。


無駄に感心しながら、パチンと携帯を閉じる。


「行きません」


笑顔を向けると、遊志先輩は大袈裟に大雅先輩の肩を掴んでもたれかかった。


「フラレてもうた……慰めて大雅」

「引っつかないでウザイから」

「ヒッド! グレたる!」


……このふたり仲いいのかな? 見た目真逆だけど、大雅先輩の雰囲気がいつもと違う気がする。

リラックス?してるっていうか。素だよね、たぶん。


「遊志先輩ってパピヨンみたい」

「でぇぇ!? 犬!? 犬扱いされる意味が分からへんっ」


遊志先輩はなんか、餌与えられてぶんぶん尻尾回してる犬みたいなんだよなぁ……。なんて言っていいのか悪いのか。


「アカン、俺完全にアホやと思われとる……慰めて大雅。心の底からそっと包み込むように」

「遊志のそういうとこ、本当にウザキモイ」

「あははっ! なんか分かる!」

「凪ちゃ〜ん? 俺一応先輩なんに、この扱いはそろそろ泣いてまうで〜」


泣き真似をする遊志先輩に笑っていると、手に持っていた携帯が揺れた。


ぎゃっ! 忘れてた!