僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「それホントですか? いや遊志先輩お目が高いね? あたしマジで、モテませんよ」

「どっちやねん! つか、ホンマにかわいーっ!」


遊志先輩は顔を両手で覆って、「キャーッ」とか言ってる。


すると突然、遊志先輩は取り出した携帯を、名刺を差し出すみたいにズイッとあたしに向けてきた。


「あの、よかったらワタクシとメアド交換して頂いても宜しいですかはっ!」

「……」

え? どの流れでそうなるの?


そう思いながらもプッと吹き出すと、大雅先輩が口を挟んだ。


「こいつバカだろ? まあでも悪いやつではないよ」


その言葉にあたしは携帯を取り出し、遊志先輩に向ける。


「こちらこそお願いしまっす」

「マジでか! やった!」


遊志先輩はパァッと明るい顔をして満面の笑顔を見せた。


「ほな俺、受信するっ」

「じゃあ送信します」


自分のプロフィールを開き赤外線を起動して、あたしのメアドと番号が遊志先輩の携帯に送られる。