「それホントですか? いや遊志先輩お目が高いね? あたしマジで、モテませんよ」
「どっちやねん! つか、ホンマにかわいーっ!」
遊志先輩は顔を両手で覆って、「キャーッ」とか言ってる。
すると突然、遊志先輩は取り出した携帯を、名刺を差し出すみたいにズイッとあたしに向けてきた。
「あの、よかったらワタクシとメアド交換して頂いても宜しいですかはっ!」
「……」
え? どの流れでそうなるの?
そう思いながらもプッと吹き出すと、大雅先輩が口を挟んだ。
「こいつバカだろ? まあでも悪いやつではないよ」
その言葉にあたしは携帯を取り出し、遊志先輩に向ける。
「こちらこそお願いしまっす」
「マジでか! やった!」
遊志先輩はパァッと明るい顔をして満面の笑顔を見せた。
「ほな俺、受信するっ」
「じゃあ送信します」
自分のプロフィールを開き赤外線を起動して、あたしのメアドと番号が遊志先輩の携帯に送られる。



