僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ははっ、冗談ですよ」


そう言って、大雅先輩の隣に立つ人を見上げる。


少し長めのオレンジ色のストレートヘアに、ちょんまげになっている前髪。耳にいっぱいピアスを付けて、ダボッとした黒いパーカー着ていた。


ぱっちりした二重の瞳は黒目が大きめで……なんだか犬っぽい。


「大雅先輩の友達? こんにちは、初めまして」


微笑むと、大雅先輩の友達は少し目を見開いてから白い歯を見せた。


「どうもぉ! 遊ぶに志すで、遊志ですーっ。仲良くしたってな、凪ちゃん」


おお……関西弁ってやつ……?


ゆうし先輩か。面白そうな人だなー…。


「名前のまんまっぽいですね」

「よう言われる〜」

「よかったね遊志。凪ちゃんのこと美人って騒いでたもんな」

「がっは! 大雅のアホ! それ言うたらアカンやろ!?」

「ごめん口がすべった」

「ぜっったい悪いとか思ってへんやろ! まあ騒いでたんはホンマやけどな!」


ぽんぽん会話の弾む大雅先輩と遊志先輩を交互に見てから、あたしは笑う。