僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「今日の夕飯はなんだろうねっ」


部室の鍵を体育教官室に返しに行ってから、祠稀と一緒に校門をくぐる。


「肉食いてー、肉」

「あたしもお肉な気分かな」

「明日は肉決定だな」


いつものように今日の夕飯の予想をしながら、祠稀とマンションへの道のりを歩いた。


笑いながらも頭の隅で考えていたのは、志帆先輩の言葉。


あたしはやっぱり、人を苛立たせるのが得意なんだ。


調子に乗ってるつもりはなくても、何かひとつでも相手の癪にさわれば、簡単に言われる言葉。


昔のあたしとは変わったのに、やっぱり問題は外見だけじゃなかったのかな…。


中身も、問題あったんだね……。


嫌われないように、苛立たせないようにしてきたつもりだったけど、意味がなくなった。