「今日の夕飯はなんだろうねっ」
部室の鍵を体育教官室に返しに行ってから、祠稀と一緒に校門をくぐる。
「肉食いてー、肉」
「あたしもお肉な気分かな」
「明日は肉決定だな」
いつものように今日の夕飯の予想をしながら、祠稀とマンションへの道のりを歩いた。
笑いながらも頭の隅で考えていたのは、志帆先輩の言葉。
あたしはやっぱり、人を苛立たせるのが得意なんだ。
調子に乗ってるつもりはなくても、何かひとつでも相手の癪にさわれば、簡単に言われる言葉。
昔のあたしとは変わったのに、やっぱり問題は外見だけじゃなかったのかな…。
中身も、問題あったんだね……。
嫌われないように、苛立たせないようにしてきたつもりだったけど、意味がなくなった。



