僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ワリー、お疲れ」


志帆先輩が去った後、祠稀が目の前にやって来た。


「ううん。あたしこそ、待たせちゃってゴメンね」


足の痛みを堪えながら笑うと、祠稀がココアを差し出した。


「んな待ってねーよ。帰んべ」

「あっ、ゴメンねっ、ありがとう! うん!」


アタフタ受け答えながら冷えた缶を受け取り、既に歩き出した祠稀を追うと、ククッと笑われた。


「ほんとウケんな、有須」

「えっ、何が!?」

「そーゆーとこが」

「??」


首を傾げると、祠稀はあたしを横目で見ながら微笑んだ。


「彗と同じで、見てて飽きねーってことだよ」


そう答えてくれたけど、やっぱりあたしにはよく理解できなくて……むしろあたしなんか見てても、つまらないんじゃないかなと思った。