「ワリー、お疲れ」
志帆先輩が去った後、祠稀が目の前にやって来た。
「ううん。あたしこそ、待たせちゃってゴメンね」
足の痛みを堪えながら笑うと、祠稀がココアを差し出した。
「んな待ってねーよ。帰んべ」
「あっ、ゴメンねっ、ありがとう! うん!」
アタフタ受け答えながら冷えた缶を受け取り、既に歩き出した祠稀を追うと、ククッと笑われた。
「ほんとウケんな、有須」
「えっ、何が!?」
「そーゆーとこが」
「??」
首を傾げると、祠稀はあたしを横目で見ながら微笑んだ。
「彗と同じで、見てて飽きねーってことだよ」
そう答えてくれたけど、やっぱりあたしにはよく理解できなくて……むしろあたしなんか見てても、つまらないんじゃないかなと思った。



