「調子ノッてんなよ」
「……っ」
ググッと、あたしの右足を志帆先輩の足が踏みつける。
やっぱり……ロッカーを荒らしたのって……志帆先輩…。
「いろんな男にいい顔しやがって。純ぶっててウザい」
恐る恐る志帆先輩の目を見ると、はっきりと憎悪が表れていた。
ああ……。
ひとつの悪意を、見つけてしまった。
「志帆ー? 早く帰んぞーっ」
そう大雅先輩が呼んだ瞬間、足に感じていた重みがなくなった。
志帆先輩を見ると冷たい目であたしを見ていて、ニヤリと口角を上げた。
「明日も部活、来なよね」
志帆先輩はあたしの耳元でもう一言囁いて、去って行った。



