僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「分析はいいから、あったかいうちに飲みなね」

「……凪は飲まないの?」


いつもなら、一緒に飲むのに。


「んー? ほら、あたし朝ご飯やら? だらしない男共を? 叩き起こさなきゃならないから?」


おちゃらけて言う凪に、胸が暖かくなる。


ありがとうと、心の中で伝えた。


「あたしも、飲んだら手伝う」


そう言えば、凪は微笑んでキッチンに向かった。


凪は、彗と似てる。


何も聞かない、何にも触れない。その代わり、あたしに笑顔を取り戻させようとしてくれるの。


彗と同じ優しさ。


守られてるような、心地いい優しさなんだ。