「分析はいいから、あったかいうちに飲みなね」
「……凪は飲まないの?」
いつもなら、一緒に飲むのに。
「んー? ほら、あたし朝ご飯やら? だらしない男共を? 叩き起こさなきゃならないから?」
おちゃらけて言う凪に、胸が暖かくなる。
ありがとうと、心の中で伝えた。
「あたしも、飲んだら手伝う」
そう言えば、凪は微笑んでキッチンに向かった。
凪は、彗と似てる。
何も聞かない、何にも触れない。その代わり、あたしに笑顔を取り戻させようとしてくれるの。
彗と同じ優しさ。
守られてるような、心地いい優しさなんだ。



