「……今新しいの作ったげるよ」
凪は飲まれてないココアを見て、マグカップを持つとにこりと笑い、キッチンに入った。
「あ、ごめん! 自分でやるよっ」
立ち上がると凪は声を出して笑った。
「なんで謝んのっ! いいから、ソファーに座ってなよ。超スペシャルココアを作ってあげるから〜!」
「……」
無邪気に笑う凪にあたしは静かに頷き、ソファーに向かった。
……あたしがすぐ謝るのは、癖だ。
相手の顔色を伺ったりするのも、少しでも怒らせてしまったら嫌われてしまうと、怯えているから。
急に大声を出されたり、触れられたりすると、無意識に体が跳ねる。
いじめは、あたしを臆病にさせた。



