俺は相当どうでもよかったんだな……。
この、大雅先輩って人に限らないだろうけど。凪たち3人以外で、この学校に俺が興味を持つ人はいないだろう。
「そういえば、祠稀くんだっけ? いつも4人でつるんでる、もうひとりの男の子」
そんなこと聞いてどうするんだろうと思いながらも頷くと、笑顔が返ってきた。
「祠稀くん、いろいろと派手だよね」
そう言って笑う大雅先輩に、俺は違和感を覚える。
「……派手って、何がですか」
ピリッと空気が変わった。俺が不信感を募らせたせいかもしれない。そんな俺の雰囲気に気付いたのか、大雅先輩は慌てたように手を左右に振った。
「違う違う。悪く言ってるわけじゃなくて」
――それが、気持ち悪い。
「ほら、3年のトップっていうの? 入学早々に喧嘩して倒しちゃったりさ。けっこうな数の女子と関わってるって聞いたから。いろいろと、派手だなぁって思ってたんだよ」
……嫌だ、この人。……きらいだ。
「なんか悪いな。彗くんたち4人とも有名だから、つい話し過ぎちゃって」
困ったように眉を下げて頭を掻く大雅先輩に、俺は小さく「……いえ」としか言えなかった。
得体の知れない感情が気持ち悪くて、不確かで、処理の仕方も分からない。



