大雅先輩とデートをした後の有須を彗に迎えに行かせてからというもの、有須は明らかに、彗に対して照れるようになった。
「話すたびに頬染めてるもんねぇ」
「いつもじゃねぇけどな」
そうなんだよね。有須が決まって照れる時と言えば、彗が顔を近付けたり、体に触れた時に頬を染める。
「……ラブかなぁ?」
「ラブなのかねぇ」
あたしと祠稀は廊下側で彗と話す有須を見つめるしかない。
大雅先輩とのデートは楽しかったみたいだけど、それ以上のことは何もなかったんでしょ?
頭を撫でられたとか、手を繋がれたとかはあったみたいだけど……。
ま、大雅先輩と彗どっちであろうと、好きになったら有須は言ってくれるでしょ。
なんせ、今まで恋愛経験は皆無らしいからね……。
「お前は?」
祠稀の問いに顔を上げると、「好きな奴いんの?」と聞かれた。



