◆Side:凪
「「「……」」」
暑かったり寒かったり、気温差が激しい6月某日。
あたしと有須、祠稀の3人は、学生ホールの掲示板に張り出された学力テストの順位表を見て固まっていた。
まるで興味のなかったあたしたちは、たまたま移動教室の帰りに見てしまっただけ。
校内学力テスト上位50名の中でひと際目を引くのは、何度見てもあたしと同じ名字だ。
【1位 498点 夢虹 彗】
「ねぇ、1位って誰?」
「目がかすんで見えねぇな」
「500点満点中……498点?」
呆然とするあたしたちに、1年生の中でもっとも頭がいいと分かった男が話しかけてくる。
「……何固まってるの?」
のろのろと歩いていた彗はやっとあたしたちに追い付いて、不思議そうに首を傾げていた。



