繋がれた手から段々と熱を帯びて、全身に広がる。 ドキドキと胸が高鳴る。何も悲しくなんてないのに、ジワリと涙が浮かんでくる。 彗の優しさが、彗の温かさが、彗の微笑みが、ぎゅっ胸を掴んで、離さない。 胸のずっと、ずっと奥が熱くて、苦しくて、痛くて。だけど嫌じゃない。 この得体の知れない気持ちはなんだろう。 ただ感じることができたのは、今、大好きな彗と手を繋いでいるってこと。 大好きな凪と祠稀がいるマンションに帰ることが嬉しくて、幸せだってことだけだった。