違う、違う、違うっ!
──ナニガ?
昔のあたしは、もういない。
──ドウシテ?
幸せだもん。
──シアワセ?
そうだよ、幸せを手に入れた。
──ホントニ?
やっと幸せを。幸せな日々を、手に入れたんだよ。
──ソンナモノ、ニセモノ。
「……違う……本物だもん…」
どうして……いつも……。
忘れたいのに、消したいのに。あたしがいる世界にはいつも毒があって、それがふとした瞬間に胸に流れ込んで、目の前が真っ暗になる。
引き戻される。
引き摺られる。
ぐちゃぐちゃにして切り捨てたあたしが、泣きながら笑う。
アリスハ、
シアワセニナンテ
ナレナインダヨ――…。



