僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「「どうだった!?」」


一直線に俺たちの前まで来た有須に、凪と祠稀は見事なハモりを披露する。


聞かなくても分かるのに。


有須の顔が、真っ赤だ。


「……どうしよう」

「ほらぁ! やっぱデートの誘いじゃんっ」

「どうしよう! なんて返事すればいいの!?」

「え!? 今OKしたんじゃないの!?」


「してないよ!」と有須は慌てふためく。


「……なんて言われたの?」


俺の質問に、有須は一瞬だけ目を合わせ、恥ずかしそうに俯く。


「明日……テスト終わったら、どっか遊びに行かないかって……」

「きたこれ! もう完全に大雅先輩、有須にラブだね! 甘酸っぱいね!」


バシバシと俺の腕を叩きながら興奮する凪に、若干どう対応すべきが迷う。結果無反応を選ぶと、祠稀もオジサンみたいな凪に構わず口を開いた。