僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「もう! そんなんじゃないってば!」


祠稀と焼きそばを食べていると、「えー」と納得いかなそうな顔をしてる凪と、その背中を押す有須が部屋から出てきた。


「だぁーって、あの様子じゃ絶対そうだってぇ〜」

「だからありえないよ! 部活の話に決まってるんだってばっ」


有須は困った顔をしながらも、頬を染めている。


「なんの話ー?」


祠稀が焼きそばを口に運ぶのを止めて、ふたりを見る。俺もそれにならうと、凪がニヤニヤしながら俺たちのほうに歩み寄ってきた。


「あのね~」

「きゃー! やめて凪っ!」

「何照れてんのよ〜」

「だから、大雅先輩はただの部活の先輩なんだってば!」

「「たいが先輩?」」


俺と祠稀がハモると、有須はハッとして、凪はニヤニヤしている。


……たいが先輩って、誰?