「……昼飯は?」
ぽつんとキッチンに立つ俺、ちょっとかわいそうじゃない…?
「なんの騒ぎ? 凪、帰ってきたわけ?」
珍しくスウェットに着替えた祠稀は煙草の箱を手に、自室から出てくる。
リビングには、ジュー…という肉の焼ける音だけ。
「おい、彗。答えろよ」
「……焼きそばでいい?」
けっこう多めに作っちゃったんだけど。
「や、だから……ああ、焼きそばな。いいよもう」
「凪、食べないのかな」
「……帰ってきてんのな」
なぜか脱力する祠稀がダイニングテーブルに座るのを見てから、有須の部屋の閉まったドアを見つめた。
……何事だったんだろ。



