「急ぎなら伝えますよ?」
「え? あ、いや……有須の友達?」
「四六時中一緒なくらいマブです」
フフンと得意気に言うあたしを、先輩はおかしそうに手の甲を口元にあてる。
「そうなんだ。俺、3年の柴 大雅。一応バレー部の部長」
しば、たいが先輩ね。
「夢虹 凪です。バリバリの帰宅部ですみません」
「ははっ、凪ちゃんね」
爽やか以外になんて言えばいいのかってくらい自然に笑う大雅先輩に、あたしは好印象を覚えた。
「有須に今電話します?」
部活のことなら、早いほうがいいんじゃないかと思って携帯を掲げると、大雅先輩は首を横に振る。



