僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「本当に待ってなくていいの!? 待ってるよ!?」

「大丈夫〜! 気をつけて帰ってね〜!」


振り向いて手を振れば、「凪も早く帰ってきてね」と有須はかわいいいことを言ってくれる。彗も小さく手を振ってくれた。


有須と彗は優しいなぁ。見習ったらどうなんですかね、既に昇降口に向かった祠稀くん。


優しさの欠片もない。どんだけゲームしたいのって話だよね!


「はーあ……あたしもゲームしたぁぁーい」


でも彗に禁止されてるし…。携帯は忘れるし…。最悪よ。気分は最悪。


あたしはダラダラと、見るからに面倒くさそうに歩きながら、携帯を取りに教室へもどった。


「あれ? どしたの凪ー」


やっとこさ教室に辿り着くと、まだ何人か残っているクラスメイトに声をかけられる。