僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「何? できたわけ?」


席に戻る途中で、不良に絡まれた気分。


「祠稀こそできたの?」

「当たり前だろーが。凪の頭と一緒にすんな」


フンッと鼻で笑う祠稀の頭を、思いっきり叩いた。


「っにすんだよバカ凪!」

「先生! 日向くんがバカとか言うんですけどー!」

「バカだろう、お前は」

「ぎゃははは! 言われてやんの!」

「日向、お前もだ」


先生の言葉に吹き出したあたしは、これでもかとばかりに祠稀を指差して笑ってみた。


「ダッサ!」

「はぁあ!? 凪だってバカ言われてんだろーが!」

「はい、じゃーバカふたりは置いといて各自かいさーん。お疲れ、明日も頑張るように」


あたしと祠稀の口喧嘩にクラスメイトは笑い、先生はさっさと教室を出ていく。


ちょ、先生!? ひどくない!?


ひどい!