僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ねぇ、なんで? ねぇ、どうしてなの?」


喫茶店で珈琲とケーキを食べたあたしたちは、そのまま勉強タイムに突入。


「ケーキ食べられたんだから文句言わないでよ」


あたしの隣に座る彗は英語の教科書を開き、目の前で青ざめている凪に差し出す。


「知ってる? あたし日本人なんだ」

「はい、設問5から解いてね」


……会話が噛み合ってない。


凪はよほど勉強が嫌なのか、隣の祠稀に助けを求めるように顔を覗き込んだ。


「祠稀だって勉強したくないでしょ!?」

「俺はゲームソフトが欲しい」

「……」


凪は問題集から目を離さない祠稀にムッとして、大人しく彗と勉強を始めた。


「有須、ここ分かる?」

「ん? 見せてっ」


目の前に座る祠稀から問題集を受け取って、分かる範囲で教える。あたしたち4人は時たま会話しながらも、真面目に勉強した。


テストは、もうすぐ。