僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「バレー部の友達?」

「うん! 香織と朝希っ」


彗と祠稀の後ろを、凪と並んで歩く。


「あ、今ね、喫茶店行こうって話してたんだ」

「え! ほんと!? ケーキあるかなっ」

「あるらしいよー!」


「きゃーっ」と喜ぶあたしと凪を、彗は信じられないという目で見向いてくる。


「……女子って……変」

「なんだって? 女の子は糖分なくして生きられないんだからね!」

「いや、凪は塩分の間違いだろ」


クッとバカにしたように笑う祠稀に、凪はニコリと笑みを作る。


「喫茶店行く前に縫製屋さん寄っていいかしら〜?」

「コワッ! 針買う気かっ」


相変わらず言い争うふたりを彗と眺めながら、あたしはなんのケーキを食べようかなと考えていた。