僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



あたしたち4人が同居していることは、一部の先生たちしか知らない。


男女の同居っていろいろ言われそうだし、面倒だから適当にごまかしたほうがいいと凪が提案したからだ。


あたし、彗、祠稀は凪の家の下宿人ということで通っている。


後から聞いた話だと、颯輔さんが学校に電話して、先生たちは颯輔さんも一緒に住んでいるものだと勘違いしてるらしい。


だから、生徒たちは常に一緒のあたしたちを仲良しとしか思ってない。


「有須ーっ! 帰んぞ!」


待つのが嫌いなのか、声を張った祠稀の頭を「大人しく待ってろ!」と凪が叩いた。


「あわ、えと、ごめんっ。じゃあ、あたし行くね! テスト頑張ろうねっ」

「おーう。頑張ろうねっ」

「またねー」


ふたりと別れ、凪たちの元へ駆け寄る。