僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



“答えは片割れの頭の中にある”


「夢虹!!」


憤慨する先生に凪は「この解答ナイスじゃない?」なんて言っている。


「ナイスなわけないだろうっ」

「分かんないんだから仕方ないじゃんか!」

「だからってこんな解答があるか!」


バンッ!と黒板を叩いて怒る先生に凪は思い切り眉を寄せ、彗がいる方向に人差し指を向けた。


「寝てたのは彗だって同じじゃん! なんであたしに当てたの!?」

「お前のほうがバカだからだ!」

「ストレート過ぎるんですけど――!!」


ショックを受ける凪に、教室中が笑いに包まれた。


「おい片割れ! 助けてやれよっ」


その声に振り返ると、ふたつ後ろの彗へ祠稀がニヤニヤと口の端を上げて振り返っていた。


彗はのそりと起きて、欠伸をしてから首を捻った。


多分、「……何を?」って言ったんだと思う。