僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「え? え? なにっ!?」

「有須、単純ー」

「えぇ? そ、そう、かな?」


騙されやすいっつーか、素直過ぎるんだよな。


「んじゃー俺は寝るわ。有須も早く寝ろよ」

「うんっ、もう寝る」


マグカップを洗う有須に礼を言って、先に自室へ戻る。


「あーねみぃ……」


ココアって、眠くなるっけか? それとも、凪のココアが特別?


……って、何メルヘンなこと思ってんだ俺は。


ベッドにダイブして、いそいそと布団に潜る。


有須との会話を何気なく思い出しているとおかしくなって、少し鼻で笑ってから寝返りを打った。