ひんやりとしたココアを喉に流すと、甘さを1番に感じるけれど、すぐにまた飲みたくなる。
「凪が作るココアって、やたらうまくね?」
ココア好きの凪が、毎日毎日ココアを作り置きするのは、俺と有須も飲むからだったりする。
有須は俺の言葉にパッと顔を明るくさせて、力強く頷いた。
「おいしいよね。甘くて濃厚だけど、さらっとしてるから飲みやすいっ」
「こんなうまいもんが嫌いだなんて、彗って変じゃね?」
「あははっ。彗、いつもブラック珈琲かほうじ茶だもんね」
「見た目若者でも、中身は絶対70くらいのお爺さんだよな」
「ふふっ…わ、笑わせないで……っ」
寝てるであろう彗と凪を起こさないよう必死に笑いを堪える有須に、逆に俺が笑ってしまった。



