「……じゃあここだけ。これは、できたほうがいいから」 「それいまいち分かりづらいんだよねぇ……」 「公式あるから覚えてよ……。ここは、これに代入して……」 もう一度問題集を引き寄せて説明する俺に、ウンウンと頷く凪。 その瞳は先刻とは全く別物で、真剣そのものだった。 ……そんなにゲームが好き? それとも、颯輔さんの話が嬉しかったのかな。 どっちにしても、頑張ってくれるに越したことはないけれど。 思わず緩んでしまいそうになった顔を引き締めながら、俺は深夜まで凪に勉強を教えた。