僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「お前が保証人になれっ」

「あなたがなってくださいよっ」


見てるだけで、吐き気がする……。


颯輔さんは溜め息をつき、トンッと指先でテーブルを叩く。


「なんだか永遠に無理そうですね? 借用書はやめましょうか」


そう言った颯輔さんに、ふたりは助かったといわんばかりの安心した表情を見せた。


「ご自宅を売ったらどうですか? あの家なら2千万くらいで売れるでしょう」

「なっ……何を馬鹿なことを言ってるんだ!」

「借金が返せるなら安いものでしょう。それとも借金取りに追われるよりも、家がなくなるほうが怖いと? わがままな人達ですね」


容赦なく浴びせられる言葉の数々に、おじさんたちは怒りで唇を震わせる。


「彗っ! 貴様は育ててもらった恩を忘れ……っ」

「育てた?」


今まで笑顔を絶やさなかった颯輔さんが突然、顔色を変えおじさんの言葉を遮った。


「笑わせたいんですか? 最悪な冗談ですね」


――…颯輔さん……。