「あー、いるいる……久々に見たなぁ……俺あの人達、親戚の中で嫌い度MAXレベルなんだよね」
「……俺も」
喫茶店に着いて、外から中を覗きながら言う颯輔さんに同感。
颯輔さんは俺に向き直って、「行ける?」と心配そうに言った。
「……颯輔さんがいてくれるから、大丈夫」
そう言うと颯輔さんは「やばい泣く」と大袈裟に顔を両手で隠した。
お茶目なのも変わってない……。
「んじゃ、行きますか! 出陣ーっ」
カランッとベルが鳴って、喫茶店に入ると颯輔さんが店員に話しかける。
おじさんたちは店に来た俺に気付いたが、何よりも先に颯輔さんがいることに驚いているようだった。
「行こう」
背中を押され、俺と颯輔さんはおじさん達が座る席へ向かう。緊張と不安も大きかったけど、颯輔さんがいる心強さのほうが確実に勝っていた。
「お久しぶりですねぇ~」
溌剌と話し掛ける颯輔さんに、おじさんもおばさんも困惑を隠せてない。



