僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「あー、いるいる……久々に見たなぁ……俺あの人達、親戚の中で嫌い度MAXレベルなんだよね」

「……俺も」


喫茶店に着いて、外から中を覗きながら言う颯輔さんに同感。


颯輔さんは俺に向き直って、「行ける?」と心配そうに言った。


「……颯輔さんがいてくれるから、大丈夫」


そう言うと颯輔さんは「やばい泣く」と大袈裟に顔を両手で隠した。


お茶目なのも変わってない……。


「んじゃ、行きますか! 出陣ーっ」


カランッとベルが鳴って、喫茶店に入ると颯輔さんが店員に話しかける。


おじさんたちは店に来た俺に気付いたが、何よりも先に颯輔さんがいることに驚いているようだった。


「行こう」


背中を押され、俺と颯輔さんはおじさん達が座る席へ向かう。緊張と不安も大きかったけど、颯輔さんがいる心強さのほうが確実に勝っていた。


「お久しぶりですねぇ~」


溌剌と話し掛ける颯輔さんに、おじさんもおばさんも困惑を隠せてない。