僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ


─────…


「……颯輔さん?」


マンションから徒歩5分のコンビニの前に、ひとりの男性が立っていた。細身のデニムパンツに白のカットシャツを合わせ、グレーのジャケットを羽織っている。


「……彗?」


声をかけた俺の名を呼んで、二重のアーモンド型の瞳が食い入るように見つめてくる。


「うん、久しぶり」


颯輔さんは目を見開き、すぐに瞳を潤ませた。


「大きくなったなぁぁあ!!」

「……くっ、苦しっ……」


コンビニの前で抱擁された俺は……颯輔さんも、好奇の目に晒される。


「イケメンになって! でも相変わらずかわいいなぁ!」

「そっ、颯輔さん! まず離れて……っ」


窒息死しちゃうよ……。


颯輔さんは「ごめんごめん!」と言いながら離れ、俺の姿を上から下まで眺めた。


「うん、大きくなった。……久しぶりだね、彗」

「……久しぶり」


昔と変わらない、無邪気な笑顔。少し童顔な颯輔さん。本当に、懐かしさに涙が出そうだった。