「……来てくれたんだ。俺のためにわざわざ仕事まで休んで」
「凪のお父さんが?」
「……うん。俺らが学校終わった頃にはもうこっちに着いてた。それで、おじさんたちに連絡したんだ」
自分から連絡なんてしたくなかったけど、颯輔さんがいると思えば震える手は止まった。
凪が颯輔さんに連絡してくれていたことを思えば、ちゃんと言葉を発せた。
「……それでお前、コンビニ行くって出てったわけ?」
「うん。……おじさんたちがみんなのこと悪く言うのヤダったし……颯輔さんが、大人同士の話だからって」
祠稀は目を伏せてミルクティーを飲んでから、俺の左手あたりで目線を止める。
「それで? ……凪の親父と会って、なんで包帯なんかすることになってんだよ」
有須も心配そうに俺を見つめる。俺は数時間前にあったことをできるだけ忠実に話そうと、思い返しながら口を開いた。
颯輔さんと待ち合わせして、おじさんたちと会って、包帯をしてる理由を――…。



