僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「……ごめんね、今話すから」


リビングへ足を運ぶと、祠稀と有須が困惑した表情を見せた。


「お前、それ大丈夫なの? つかアイツらに会いに行くなら言えよってか、何ひとりで会いに行ってんだよ!」

「し、祠稀! それを彗は今から話すって言ってるでしょっ」

「いや分かってるけど……」


少し不機嫌な顔をしてカーペットの上に座る祠稀に近づく。


「心配してくれて、ありがとう」


少し微笑むと、「別に」とそっぽを向かれてしまった。


……照れてる?


「あ、飲みもの淹れるね!」


有須がソファーから立ち上がりキッチンに向かうと、祠稀がその背中に声をかける。


「俺ミルクティーがいい」

「あったかな? 彗は?」

「……珈琲で」

「ふふっ、バラバラ」


有須は笑って、冷蔵庫を開けた。