「ただい……まっ!?」
「どこ行ってたのよーーー!!」
平然とリビングに入ってきたのはもちろん彗で、あたしはタックルする勢いで抱き付いた。
「あ、ごめん……携帯忘れて」
「はぁぁあ!? てか今までいったいどこっ……に……、」
彗から離れ、安否を確認しようと体を見渡したら、左手の袖から包帯が見えた。
「彗……それ、どうしたの……?」
また切ってしまったんだと心配で見上げたのに、彗は悲愴な面もちなど浮かべていなかった。
「……会ってきたんだ。おじさんたちと」
会ってきた? 偶然じゃなくて? ひとりで?
「どうしてっ……!」
「颯輔さんが来てくれた」
……え?
「凪」
戸惑うあたしの頬に、手のひらまで巻かれた包帯の感触がした。
「颯輔さんが、助けてくれたんだ」
混乱するあたしに、いつもと変わらない笑みを見せる彗。



