僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ただい……まっ!?」

「どこ行ってたのよーーー!!」


平然とリビングに入ってきたのはもちろん彗で、あたしはタックルする勢いで抱き付いた。


「あ、ごめん……携帯忘れて」

「はぁぁあ!? てか今までいったいどこっ……に……、」


彗から離れ、安否を確認しようと体を見渡したら、左手の袖から包帯が見えた。


「彗……それ、どうしたの……?」


また切ってしまったんだと心配で見上げたのに、彗は悲愴な面もちなど浮かべていなかった。


「……会ってきたんだ。おじさんたちと」


会ってきた? 偶然じゃなくて? ひとりで?


「どうしてっ……!」

「颯輔さんが来てくれた」


……え?


「凪」


戸惑うあたしの頬に、手のひらまで巻かれた包帯の感触がした。



「颯輔さんが、助けてくれたんだ」



混乱するあたしに、いつもと変わらない笑みを見せる彗。