「……ちょっとコンビニ」
「え、なんで!? てか私服!?」
マンションに帰り、自室で着替えリビングに戻ると、彗が私服に着替えて立っていた。
ちょうど祠稀も私服に着替え自室から出てきたところで、彗を見て「お?」と言う。
「……兄貴に言われたので」
「は? 兄貴? 誰それ」
「俺が有須を見習えって言ったから? いや〜いい子だな彗っ」
ちょ……ひとりだけ部屋着のあたし立場ゼロなんだけどっ。
「ていうか部屋着って言ってもあたしの場合、ジャージとは違うんだからね!?」
かわいいし、高いし! ルームウェアだし!
「分ぁかってるって。ジャージとも私服とも言えない微妙な間だろ」
「微妙って言うな!」
あたしと祠稀の言い争いに、我関せずって感じで「行ってきます」と早々とリビングを出た彗。
「こんな時にコンビニ行くなんて、緊張してんのかな?」
玄関が閉まった音がしたあと、冷蔵庫の中を覗いている祠稀に問いかける。



