「フーン……あんまグロくねぇのな」
「……気持ち悪くないの?」
「は? 別に?」
「……変な祠稀」
「俺の傷、見る?」
突然の発言に、彗は目を丸くした。その反応に鼻で笑った俺は彗に背を向け、長い髪を右に纏める。
「左肩見てみ」
短い沈黙の後、彗が俺の左肩を覆う部分の服を控えめにめくった。
「こんじょー焼き」
俺の左肩にひとつある、丸い、火傷のあと。
「……根性焼き?」
俺が振り向くと、彗の手は自然と捲った服から離れた。
「お前のよりグロいべ」
自分の左肩を掴みながら口の端を上げると、単純な疑問が投げられる。
「……なんで根性焼きなんてあるの?」
「その名の通りだって。自分の根性試したんだよ。ま、若気の至り? 今も若いけどなー」
彗はなんとも言えない表情を見せ、俺を見つめている。



