「……」
彗の左側に座るあたしは、彗を挟んで向こう側の床に目を凝らす。
彗にとって右側の床に、いろいろな文房具が落ちていた。その周りにはペンやハサミも落ちていたけど、あたしの視線を奪うのは、刃が出たままのカッターだけ。
ブルーライトに照らされる部屋は仄暗く、彗の顔もよく見えない。
それがどうしようもなく不安で、ベッドに寄りかかって俯く彗の姿はあまりに切なくて、悲しくて。
あたしはどうしたって自分を責めたくなる。それ以上に、彗を抱き締めてあげたくなる。
――大丈夫だから、彗。
あたしがいるよ。
ここに、いるから。
「……彗っ」
3度目の呼びかけに、彗はゆっくり顔を上げた。
胸が締め付けられるほど、悲しい微笑みを添えて。



