僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



あたしたち4人が一緒なら、きっとどんな悲しいことも、嬉しいことに変えられる。


幸せに、なれるよ。彗……。絶対、絶対、幸せになれる。


――その傷すら、愛しいものに変えられる。


左手首に広がる無数の傷は、決して醜いものじゃないよ。


凪は絶対に、失望したりしないから。こんなにも彗を大切に、大事に思う凪なら。きっと、手を差し伸べてくれる。


見えない孤独から、彗を幸せな場所へ連れ出してくれる。


そうはっきりと、感じたの。


だから、ごめんね。


勝手なことをしちゃうけど……凪に伝えるね。


彗の、左手首の秘密を――…。


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