「はー……なんであたしはモテないかな」
「モテてるじゃん」
入学してすぐ、クラスの男子にメアド聞かれてたし。
「あたしの場合はね、友達が増えてく一方なんだよね」
「ああ……そんな感じ」
凪は恋人ってよりも、友達にしたいって感じかも。
「……彼氏でも欲しいの?」
「欲しいよ!」
即答なんだ……。
おかしくて笑うと、「何よ悪い?」と膨れっ面になってしまった。
「中学ん時はいたんだよね?」
「いたよ〜? すぐ別れちゃうんだけどね〜」
お互いテレビ画面を見ながら、コントローラーを操作する。
「……どうして?」
分かっているのに、聞いてしまう。
「ん〜……あたしがフる時もフラれる時も共通してんのが、本気の好きじゃなかった。ってとこ?」
本気の好きじゃなかった……ねぇ。
それが最初から分かれば、誰も苦労しないと思う。涙を流すことも、苦しい想いをすることも、しなくて済むのに。



