僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「じゃあな〜」

「気をつけて帰ってね」

「うん、祠稀も有須も部活ファイト!」

「……ガンバ」


俺と凪は、祠稀と有須と別れてふたりで帰る。


有須は中学からやっていたバレー部に入部して、毎日頑張ってるみたい。


祠稀は意外にもサッカーをしていたらしく、暇つぶしと言いながらもちょくちょくサッカー部に足を運んでいた。


「ねぇ祠稀ってさ、マジでサッカー部員なの?」


昇降口を出ると、凪が校庭を眺めながら言う。


「……正式じゃないけどね」

「ああ……だろうね」


俺の返答に凪は苦笑いを浮かべ、ブレザーのポケットに手を突っ込んだ。


祠稀は色々と問題を起こすから、連帯責任で部停にならないように正式には入部していない。


いわゆる助っ人みたいな感じで、楽しくやってるらしい。


「今日の夕飯何がいいかな〜」

「……簡単なやつ」


俺と凪は帰宅部だから、祠稀と有須が部活の日はローテーション関係なく夕食を作らなきゃならない。


ほんと、大変……。