やけど兄ちゃんは、いつもあたしを優しい瞳で見つめていた。
見守ってくれていた。
なんで今まで、あたしはこんな簡単なことに気付かんかったんやろう?
「手、繋いで」
あたしが言うと、兄ちゃんはギュっと握ってくれた。
それだけで、あたしの心は満たされていく。
その時
「お、ミチちゃん目覚めたんか」
シンゴさんとヨウスケさんが部屋に入ってきた。
「あ、はい!迷惑かけちゃってすみません」
「何も迷惑じゃないから大丈夫やで」
ヨウスケさんは、そう言って優しく笑った。
「あと2部屋とってきたし、それぞれの部屋行こか」
シンゴさんがそう言うと、兄ちゃん以外みんな立ち上がった。
「ヤスとマナちゃんで一部屋使い」
「あ、ありがとうございます」
「で、俺とアニキで」
「お、俺は?!」
「あ?誰や、お前」
「おい、大沢。図々しく泊まる気か」
「ギャー!」
なんてやりとりを、あたしは笑いながら見てた。
そんなあたしに、マナが近づいてきた。
「みっちゃん」
「マナ。今日はありがとね」
「ううん。私、いつでもみっちゃんの味方やから、頑張ってね。」
「うん、ありがとう」
「じゃぁ、おやすみ」
「うん」
あぁ、あたし、ほんまにマナが親友でよかった。
ほんまにいい娘や……
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