そこはオシャレな雰囲気のお店で
お酒も飲めるけど、飲まなくてもいい居酒屋って感じかな……
ちょっと珍しいお店。
奥まった部屋は合コンには適してるみたい。
「あの部屋やで!」
アイが一番奥の部屋を指差す。
「はぁ……」
あたしはとうとう、ため息をついた。
……その時。
「みっちゃーんっ」
「おーい、ミチー」
聞いたことのある声に体がビクッと反応する。
「マナ?!ヤス?!」
あたしの前を歩いていたアイが叫ぶ。
……やっぱりな。
「あんたら何して……」
言いかけた瞬間、止まる。
だって……
「……あっ!」
アイや他の女の子の顔がパッと輝く。
「ひ、ヒロさん……!」
なんで、
「なんで兄ちゃんがここにいるん……!」
兄ちゃんは冷ややかな瞳であたしを見ると、そっぽを向いた。
む、無視かい……
「久しぶり、ミチちゃん」
兄ちゃんの横に座ってた男の人が言う。
彼は兄の親友のシンゴさん。
兄ちゃんに負けず劣らずのイケメンで、王子系な兄ちゃんとは違って、どちらかと言うとやんちゃ系。
学校でも二人の人気は凄まじいらしい。
*

