知ってるんだ。
ひまわりハウスに預けた大半は、保健所に連れていかれちゃうんだ。
こんなに小っちゃいに。
こんなに頑張って生きているのに。
この子たちは、ボクの友達なんだ。
ちゃんと歩ける様になるまでボクが育てるんだからね!!
ボクたちは、ずっと黙ったまま滑り台の下で蹲ってた。
いつの間に目を覚ましたのか、猫ちゃんたちのお腹が空いたよコールが始まった。
「お目覚めだね、仲良く飲むんだよ」
小さな受け皿に温めのミルクを注ぐ。
少し前まで注射器を使って上げてたけど、今は自力で飲めるようにまで成長した。



