「いい考えがあるよ☆」


 葉乃ちゃんは、得意な顔になってポンッと手を打つ。


 「何?」


 「ひまわりハウスなら大丈夫じゃない?」


 「ひまわり…ハウス?」


 「そう♪親とはぐれちゃったり、怪我したりで一時的に預かってくれる動物センター」


 「ボク…お金持ってないよ」


 「大丈夫、一週間はタダだし♪」


 「一週間?…その後はどうなっちゃうの?」


 「里親が見付からなかったら私たちが引き取らないとね」


 「……」


 「大丈夫だよ、こんなに可愛いいんだからすぐ見つかるよ」


 「嫌だよ…ボク、ずっとここで育てるからね」


 「漣くん…」