「ここで待ち合わせ?」


 「まぁ、付いてきてよ」


 公園の真ん中にある滑り台目指してまっしぐら。


 「……?」


 「ここだよ、ほら見て」


 ボクは、小声で段ボールの中を案内する。


 何故なら、彼等は日溜まりに包まれてお休み中zzz……


 「可愛いぃ☆」


 彼女もまた、小声で言う


 「でしょ?この間雨の日にここにいるのを見付けたんだ」


 「そう…、まだ小っちゃいね」


 「うん、出会った時は両手にすっぽり乗るくらいだったんだよ」


 「そうなんだ…頑張って生きているんだね」


 「うん…本当は温かい屋根のあるお家に入れたいんだ」