「ミー ミー ミー」
さっきよりも弱々しい声で鳴く子猫たち。
持って来たタオルで、彼等の身体の水分を丁寧に拭き取る。
「遅くなってゴメンヨ、ほらミルクだよお飲み」
針の刺さっていない注射器に温めたミルクを吸い摂らせる。
一匹ずつそっと抱き上げながらゆっくりあげる。
「本当はボクが君たちをお家に連れて帰れたらいいんだけどね」
クピ クピ クピ…
「ボクの母ちゃん、動物アレルギーなんだって」
よっぽどお腹が空いていたのか、ミルクの瓶はあっという間に空っぽ。
「君たち、食欲旺盛だね♪」
「ミ~☆」
「元気も出たみたいだね、良かった♪ また来るね」
「ミィ~☆」