話はオレが担当する患者の事に移った。 「これがその子カルテと、一昨日に撮ったレントゲンだよ。水無瀬瑠璃って言ってね…」 オレはカルテを見た。 これは… 「院長先生、何故この子を病院に置いてるんですか?治る見込みなんてないのに…」 「そうか、君はずっとアメリカにいてたから知らないのも当然だな。」 「何か事情でも?」 「この子の父親は、水無瀬義生っていう大物政治家だ。」 「それで。」