気付いたら朝だった。 窓からは光が差していて鳥の声が聞こえる、典型的な穏やかな朝だ。 オレは夜中の事を思い出した。 水無瀬瑠璃が意識を失い、オレらは必死で治療に当たった。 一時は呼吸も止まりどうなる事かと思ったが、後に呼吸も意識も回復した。 それからオレは…一晩中水無瀬瑠璃の傍にいた。 そして今に至る、というわけだ。 オレは水無瀬瑠璃の寝顔を見た。 何事もなかったかのように眠っている。 だが…