オレは院長室に行った。 「失礼します。」 オレは中に入る。 当たり前だが院長がいた。 「君が小西君かね。」 「はい。」 「まあ座りなさい。」 オレと院長はソファに座った。 「君の話は尾崎君から聞いたよ。17歳で大学を卒業して、そのまま向こうの医療の現場で腕を磨いたらしいね。実に素晴らしい。」 尾崎君ってのはオレの先輩だ。 オレが大学に入った時からお世話になっている。 だから…もうすぐ10年か…