「あたし、もう分かんない…」 「瑠璃…」 「何もかも分からないの。何で入院してるかも、今までのあたしの事、全部分からない。」 そう言って瑠璃は 目に涙を浮かべた。 「でも…」 「でも?」 「貴方が先生って事だけははっきり分かるの。」 「瑠璃…」 「あと、ここでウェディングドレス着た事も。」 そうして瑠璃は、哀しそうに笑った。 百合の花は風に吹かれる事もなく、1枚の絵のように止まっていた。