「ねぇ、先生。」 瑠璃はオレに話しかけた。 「何?」 「あたしね、この前いなくなったじゃん。あたしあの時百合畑に行ったんだ。」 「隣の?」 「うん。でもね、何であんな事したかよく分からないの。」 「瑠璃は百合が好きだからじゃないのか?」 「それもあるけど、そうじゃなくって、何て言ったら良いのかな…皆に迷惑かけるって考えたら分かる事なのに…」 オレは木場先生の言葉を思い出した。